ボトル

いいんだよ

どくだみの花

 

 どうしても捨てられないものって、誰にでもあると思う。

 

 3月に大学を卒業した私は無職のままふらりと実家に帰ってきた。正確には10年ほど前に住んでいた家で、今は祖父母の家となっている。

就職を決めない私に父と母は納得がいっていないようだったが、「大丈夫だから!!!うちの大学は就職しない人も多いし!!!」で全てを封じた。

子供じみた最悪の言い訳だ。

 

 父と母からしてみればそうだろう、なんとか22まで育て上げた娘がまともに自立しようとせず、呑気に焼き鳥屋でバイトを始めたのだから。たまったものではない。

 

 実際のところ、私はさほど焦ってもいなかった。あと2年はこのままたのしくゆっくりやらせていただくつもりである。

 

 私は現在、祖父母の家に居候という形をとっている。3階建ての一軒家の1階、バスルームのすぐ隣の6畳の物置同様の部屋が私にあてがわれた。

 

祖母はアル中で、たびたび夜中に酔っ払ってはすっころぶ。それを毎回2階の部屋まで行って助け起こしに行くのが私の主な日課である。

 

 一人暮らしをしていた一乗寺を離れ、こちらに越してきてしばらくは寝不足の日が続いた。

 けれども文句は言えない。しばらくするとそういった介護生活にも慣れた。

 

 あるひどい寝不足の朝、ぬるくなったコロナビールの瓶を空にしてから窓を開けた。私の部屋の大きな窓を開けると、舗装されていない土のままの細い路地が足元にすぐ見える。

 眼下にはどくだみの花が咲いていた。

 ああ、もうそんな季節かと空を見上げる。むくんだ顔に太陽がつらい。

 

 まどろみながら、私はそこが本当に私の家であったころのことを追憶した。

 

 

 私が10歳になるまで、その部屋は父の部屋だった。平日は会社に勤め、土日はタバコをくゆらせながら安い酒を飲み、パソコンの前で競馬に勤しむ。

 当時はタバコ屋さんが近くにいくつかあり、顔なじみであれば子供でもタバコを売ってくれた。

 

 

「好きな数字、3こ言ってみいや」

 

と、父が言った。

3連単で負けたら、その言い訳に娘をつかおうというのである。

 

「お 当たりや」

 

それから父はたまに私に数字を3つ言わせるようになった。今でもソシャゲのガチャを私にまわしてくれと言いにくるほど、彼の中で幸運のジンクスとなっているようだ。

 

白くて小さなどくだみの花が、路地いっぱいに咲いていた。

 

 突然、路地から可憐な花たちが全て消えた。

 繁殖力の高いどくだみたちは、父の手によって全て刈り取られてしまったのだ。

 

「なんでそんなことするん」

「もったいないやん」

 

と妹たちと抗議した数日後、大量の茶色い液体を手渡された。

 

「お前らがもったいないっちゅうからや」

 

その茶色い液体は、父自らどくだみの葉を乾燥させ、煎じて茶にしたものだった。

 

 野生のどくだみを茶にして娘に飲ませるなよ。

 

 今ならそう思うが、幼い私たちは仕方なくそれを飲んだ。

めちゃくちゃまずかった。

 

 爽健美茶にどくだみが入っていることを知って以来、そのペットボトルを持てなくなった。

 

それ以降、どくだみの花に対し話題に触れることはなく、引っ越して転校した私たちは、あの路地をみることもなくなってしまった。

 

しかし、その家が自分の家であるという概念はなかなか消えなかった。

一人暮らし中に見た実家の夢は、決まってその家の1階だった。

 

そして10年余りがたち、またこの家へ帰ってきた。

 

 住んでいる人間は変わってしまった。

手入れされていない路地にはまた、どくだみの花が異常なほど繁殖している。白くて小さな花をつけている。

 

 

 この家には5月の下旬がよく似合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どくさいスイッチといちごみるく

 

起き抜け、いきなり死にたいとおもった。

 

 

テーブルに昨日買って飲み干さなかったいちごみるくがあった。

 

喉がカラカラだった。昨日はなにをしていたんだっけ。

 

 

世界は自分1人になっていた。なぜならどくさいスイッチを押したから。

 

それがどくさいスイッチであることは知っていた。テレビで見たことがあった。20年くらい前にアニメに出てきたきりだったが、どくさいスイッチであることはすぐにわかった。

 

飲み過ぎていた。

追い出されコンパで散々飲んだ。友達なんか1人もいなかった4年間だったけど、一年前の追い出しコンパに参加さえしなかったけれど、それでも行った。

 

人の目を気にしないこと、それだけが浮いた人間にとって最後にできる気遣いだとおもっていたから。

 

 

目の奥にガンガン響く自分なりの優しさを心から憎んだ。終電をなくした暗い道を眺めながらひとり歩く。

だって仕方ないじゃない。三次会に誘われなかったんだもの!うるせ〜

 

 

 

 

 

すると突然、目の前にどくさいスイッチが現れた。

 

いや、どくさいスイッチの方からすれば、私が現れたのかもしれない。

飼い主を失ったように見えるどくさいスイッチに、なぜか私は親近感を覚えた。

 

触れようとして、ふと周りを見回す。

今、誰かが落としたのかもしれない。

 

午前2時。木屋町は賑わっているとまでいかなくとも、まだちらほら人がうごめいていた。

 

 

これ、押したらあの影達が全て消えるんだ。

 

「ほんとかな」

 

ついぽろりと独り言が漏れる。

誰も聞いている様子はない。

 

サッとひろってコートのポケットにしまった。

間違って押してしまわないように。

 

今日は完全に服を間違えた。

3月だというのに、ワンピースの上に羽織った春物のコートはまだ心もとなく、ぎゅっと裾を握ることでしか気持ちをごまかす方法がなかった。

 

 

帰りに下宿近くのコンビニに寄って、いちごみるくを買った。

家に帰ったら飲み会の全てを吐く計画。

その荒れた喉を癒すならこのピンクの紙パックしかないとおもった。

 

 

お金を払おうと財布を取り出そうとした瞬間、店員が消えた。

 

目を離した瞬間に店員がカウンターにしゃがんだのだと思った。

違った。

 

店中がしんと静まり返っていた。

店だけじゃない、町中が、世界中が、未だ動く機械のブーンとした無機質な音だけになってしまったのだ。

 

それと、たったひとり私を残して。

 

新品のトレンチコートからこぼれたどくさいスイッチが、押されたのだ。

 

 

 

 

仕方がないからお金はレジに置いて、コンビニを出た。

 

なぜか万引きだけは良くないことのように思えた。人っ子一人いない世界で、私だけが守る秩序に少しだけ快感とも優越感とも取れるなにかを覚える。

 

下宿に帰りついて、チープないちごの描かれた紙パックにストローをさす。

 

 

計画は台無しだ。

今日はこのまま寝てしまおう。

 

ぶっこわれたどくさいスイッチスマホをテーブルの上に置いてベッドに潜り込んだ。

 

 

 

そして今。浅い眠り、少し荒れた部屋、目の前にはいちごみるく

 

 

 

身体中が水分を欲している。

 

嘘みたいに不透明な毒だ。

このまま全部飲めば、致死量に達するだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いがけないハプニング

 

馬から落馬🐎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 みなさんはハプニングバーというものを耳にしたことはあるだろうか?

 私はない。少なくとも去年までは存在すら知らなかった気がする。

 きっかけは忘れたが、とにかく他人のセックスを見たかった。

 他の女性がどうやって喘いでいるのか、AVではないリアルなフェラをこの目で見てみたかった。

 

 もっというと、自分の彼氏が他の女とセックスをしているのを見たかったし、私が他の男とセックスをしている姿を彼氏に見せつけたかった。

 

 が、今回は叶わずだった。

なぜなら彼氏がいないので。

 

 

 

 とにかく行ってみる

 先日、東京へ旅行に行った。

目当てはもちろんハプニングバー。ハプニングついでに数人の友人と会ったが、やっぱりハプニングバーのことが頭の隅に住み着いていて、3秒に一回くらいハプニングバーのことを考えていた。

 

 京都にもいくつかハプニングバーがあったのだが、どうやらSM系など、いわゆる「紳士淑女の秘密のバー」という印象で、ただのノーマルなガキである私には少しばかり敷居が高かった。

 

「旅行がてら東京いって、ついでにハプニングバーいきゃいいじゃん」

と気づいた私は、オタクくん♡に連絡してハプニングバーを探してもらった。

 完全に任せっきりでした。ごめんね。

 

(なぜオタクくんを誘ったのかというと、カップルで行くほうが安いから。主に男性が5000〜7000円くらいオフになるみたいですね。)

 

 

 最初は旅行がメインだったが、いつのまにかハプニングバーがメインになってしまっていた。

 

 当然だ。だってセックスなんだぞ!

今日はセックスなんだぞ!!!!

 

赤のTバックだぞ!!!!おい!!!

 

 

そしてとある深夜にオタクくん♡と東京某所で落ち合い、ハプニングバーに向かった。

 

 

 電話をしながら雑居ビルの地下に案内された。めちゃくちゃでかい鉄の扉にビビりながら隣についているカメラ付きのインターホンを押す。

するとすぐに女性が出てきて扉の内側に押し込まれ、簡単なルール説明と会員証を作ってもらい、いざ中へ。

 

 

カーテンの向こう側は薄暗く、バーカウンターには客と店員。

 

普通のバーにもそうそう行ったことがないのに、明らかに普通ではない雰囲気に手汗がしたたる。

 

右にはテープでぐるぐるに巻かれている女性

左には童貞を殺すセーターを着た男

目の前にはガラスの拘束椅子

天井には吊るしの金具(縄とか使うやつ)

 

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

も〜〜〜〜〜〜

 

ハプニングは始まっている〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

!!!!!!

!!

 

 

 

ハプニングはすでに始まっている 

 ガッチガチに緊張しつつもロッカーに荷物を預ける。一応プライベートな場なので、スマホなどの通信機器やカメラは決められた場所でしか使えないのが大体共通のルールらしい。

 

 荷物を預け終わったら、スタッフのお姉さんが店内を案内してくれた。

プレイルームには一部マジックミラーと格子になっている壁があり、そこから他の客同士のハプニングを見られるというわけだ。

 基本的にはどこでハプニングを起こしてもいいが、かならずコンドームはつけろとのことだった。

 

 バースペースに戻って、常連と思われる客としばし雑談した。

 どう考えてもまともに服を着ているほうが恥ずかしい状況だった。せっかくなのでエロコスプレもすることにした。私はレースのスク水をセレクト。オタクくん♡にはピンクのランジェリーを勧めてお互い着た。

 オタクくん♡のピンクのランジェリーは本当に酷いものだった。まんざらでもなさそうな姿がまた気持ち悪かった。

 

ウェルカムドリンクを飲みながら喋っていると、となりに座っていた男女がちちくりあい始め、プレイルームに入っていった。

 

 これはキタ

 これはキタぞ

 

これこれ

これを待ってたんだ私は。

 

高鳴る胸を押さえながらも、せっかくならセックスが始まってから覗きに行きたかったので、しばらくしてから私たちもプレイルームへ。

 

 

 

めちゃくちゃ前戯してた

めちゃくちゃ前戯してた。

めちゃくちゃ前戯してた。

 

めっちゃ前戯してるじゃん!!!

 

男が真剣に乳首をいじる様

それに反応して女が喘いでいる姿

手マンをし、手コキをする2つの生き物。

 

全てが気持ち悪かった。

吐き気がした。

 

レースのスク水ではしゃいでいた私はもうそこにはいない。

 

グロすぎる.......

 人がセックスしている姿をみて興奮してオナニーなんて狂気の沙汰である。

 

休憩しながら何回も見た。

何回も見に行った。

 

はたから見ればずいぶん挙動不審であったであろう。

 

見ながらオタクくん♡のちんこを触るなどもした。

 

 

オタクくん♡はその間何度か

 

「えっ あの女さんの身体エロすぎね?

あの女さん......身体エロすぎるでござるンゴ」

 

などと話しかけてくれていたが、私はキツかった。

 

 さながら飛ばせないAVを見せられている感覚。手マンもクンニもたいして好きではない私にとっては苦痛だった。

 

 挿入がなかなかされないのでバースペースに戻り休憩した。

 

他人のセックスを見ることがこんなに疲れるなんて。

 

 

何はともあれこの私は、他人のセックスを目の前に完全敗北したのであった。

 

 

男のアナルをほる

 それからしばらくして、今回のハプニングバーでのもう1つの目標を達成することとなる。

 

それは

「男のケツマンコを掘る」

というもの。

 

前々から興味はあったし、まったくやったことがないわけでもなかったが、一応デリケートな場所な上自分には存在しないためにやれる人がいたら話を聞こうと思っていた。

 

そして、アナルに詳しい人、いた。

 

ゴム手袋とローションをもらい、レクチャーをやってくれるという方の隣につく。

ゆっくりお尻の穴に指をあて、肛門をほぐしながら指の先を入れる。

 

男性が事前にウォシュレット浣腸をしていてくれたので、"ブツ"が指にあたることはなかった。本当にありがとう。

 

そして前立腺に触れる。

直腸のなかは暖かかった。

ぷっくりとした前立腺を優しくたたくと、それに合わせてちんぽがゆれる。

めちゃくちゃ面白い。

 

ゴム手袋をつけた右手の中指でお尻の穴をゆっくり刺激しながら、ローションをつけた左手の手のひらで亀頭を刺激する。

男性が声を上げるのがたまらなく楽しい。

なるほどね、世の男性はこれが楽しくて手マンやらクンニやらやりたがるワケね。

 妙な納得があった。

 

男性の方もお尻の穴は未経験だったため、早めに切り上げた。

 

そしてこちらから誘った。

 

「ありがとうございました。 私、手コキも練習したいんですよね。プレイルーム行きませんか?」

 

 

 

 プレイルームへ 

オタクくん♡は他の女と喋っていたのでほったらかしていった。

 (後から聞いた話だが、私がプレイルームに行った後「彼女さん絶対怒ってるよ!大丈夫?行かなくて大丈夫?」などと怒られていたらしい。かわいそう。)

 

 プレイルームに敷かれている大きなタオルの上に寝そべってもらう。

 

一応名目上は「手コキの練習」なので、私が上になり思い切り攻めた。

無類のちんぽ好きである私には都合が良かった。

 

その男性には事前に前戯が苦手で勝手に触られることを嫌うことを伝えていた。

 

完全受け身になってもらった状態で、男性の乳首を舐めながらめちゃくちゃローション手コキした。

ローションはもっと多めがいいよ、とかもうすこし強く握っていいよ、とか細かいところまで教えてくれたのですごく勉強になった。

 

 気持ちいいと言われて嬉しかったので顔面騎乗もしておいた。

 私は本当にお尻が大きいので、顔に座れば象の一匹や二匹くらい窒息させることができるのだ。

 

 

かくして、手コキで射精させることに成功した私はティッシュ精子を拭きながら

 

「いっぱいでたね」

 

と声をかけた。

 

「今日3発目なのにイかされちゃったよ〜」

 

と答えていた。

バケモンである。

 

 

 プレイルームを出たらオタクくん♡がいた。

 

 全てが終わってからでは遅すぎるぞ

 

と伝えてトイレに行った。

(そのあとまた彼女さんを怒らせたんじゃない?と訝しがられていたらしい。かわいそう。)

 

そのあと外国人からも声をかけられプレイしかけたが、言葉が通じずやむなく中止。私はもう満足していたので帰りたかった。

 

 

そろそろ帰りたい

しかしここでまだハプニングをおこしていない男が一人いた。

 

ピンクのランジェリー姿のオタクくん♡である。

 

 

彼は女性とはそこそこ喋っていたのだが、まだハプニングにありつけないでいた。

他の客も少なくなってきている中、少し同情した私は

 

「オタクくん♡、エッチしないの?なんで?相手いないなら私が触ってあげよっか♡」

 

と声をかけながら触れた。

ゆっくり触っているとさすがに大きくなるオタクくん♡のちんぽ。

耳を舐めたりキスしたりしたのだが、一体なんのプライドがそうさせたのか結局セックスは起きなかった。

なんなら拒否されたのでさっさとエロコスプレを脱いで服に着替え、帰りたいという意思を示した。

 

鉄の扉を開けた午前3時半ごろの東京は思ったよりも暖かかった。

 

 

 おわりに

総合するとまあ楽しかったかな という程度でした。私はタダで入っているのでそれ考えるとかなりいい思いをしているんですが、ローカルルールがわからずうまく意思疎通ができなかったりも多かったです。何度か通って、常連の人と仲良くしつつ新規の人間をターゲットにするのがうまいやり方なんだろうなあと思います。

実際「教えてあげよっか」の姿勢で安心感を与えるのがうまい人がプレイルームにもっていってたような印象です。

 

正直あえて書いていない部分もあるので、何か質問があればツイッターのDMでください。

 

また行きたいですね。

 

それでは。

 

ツイッター:@ichushi_316

 

 

 

この冬にやってよかったこと

 

 私は冬が苦手だ。

 

だいたいみんなそうだと思うが、寒くて動けず、何となく気分も沈んで外に出る気どころか着替える元気もないことが多い。学校もバイトも毎日のようにあるのに怠惰と言う名の金縛りにしばられてしまう。

 

朝起きることができないことを、最近よくSNSで見かける低気圧とか冬季うつ病とかいう曖昧でたいくつなものを理由にしてみた。

 

単位や信用を失った。

 

それはこの冬だけの話ではないし(よくよく考えてみると一年中季節にイチャモンをつけながらダラダラやっているような気もする。)、これまでの人生のほとんどの冬が億劫であった。

 

本当だったら病院にでもいってカウンセリングを受けるなり薬をもらうなりしろなんてことはわかっている。

 

たぶんそこまで深刻なものではまだないので、イマイチ勇気が出ないというのが本音だ。

 

 

 そうはいっても、全く楽しいイベントがなかったわけではない。

 

私には幸い、身の回りによくしてくれる人たちがいるので、そういう人たちに甘えることで時折楽しい時間を過ごすことができている。

私を暗く狭い8畳ほどの部屋から引っ張り出してくれたり、また訪ねてきてくれる人々だ。その人たちに感謝をするとともに、その人たちがそばにいないとき、ひとりで部屋の中でやっていたこの冬の気分転換を書き残しておきたいと思う。

 

 

 

①手作りサラダチキン

この冬はとにかく自炊をやった。単純に料理が好きだったし、何よりバイトを休んでしまったりしていてお金がなかったから。

 

 なんとか学校まで足を運んだ日の帰り、夜のセールで安くなっている鶏ムネ肉を2〜3枚買う。最初の日は唐揚げにでもするのだが、2日目となってくるとセール品の肉なんて私でもさすがに怖くなってくる。

なので、一口大に切った肉をジップロックにほうりこみ、軽く酒とニンニクと塩胡椒で揉んで冷凍し、3〜4日ほどかけて少しずつ茹でながら食べた。

豆苗やカイワレなどの安価でかつ生で食べられる野菜も添えるとこれがなかなかうまいし、楽だ。

 

少し多めにやっておけば翌日弁当につつんで持っていける。(これは不思議なことだが、お弁当を前日に作っておくことで翌日学校に赴くモチベーションがあがる。)そのままはもちろん、ソースをかけたりオムレツにしてみてもいける。

 

 

②燻製

  これも自炊のひとつだが、この趣味は2〜3年ほど前、一人暮らしを始めるよりも前からの個人的なものだ。

 

一見、燻製と聞くといろいろな機材が必要なのではないか?と思う人も多いはずだけど、手持ちの蓋つきフライパンがIH対応ならあとはチップさえあればできる。

そして食材だが、6Pチーズやベビーチーズなどのプロセスチーズ類、冷凍枝豆を解凍してよく水を切ったもの、市販のボイルたこ、ナッツなどは大した下準備もいらないので簡単だし、おすすめだ。(燻し方などに関してはここでは省くけど、Google検索はもちろん、私のツイッターのDMなどでよければ質問してください。)

 

 

③果実酒を漬ける

 もともと父や祖母が梅酒を漬けるのが趣味だったため、なんとなく挑戦してみようとは思っていた。

たまたまおしゃれな瓶を知人に送ってもらったのがやる気スイッチのきっかけだ。

 

安い赤ワインに缶詰のモモやマンゴー、シナモンなどのスパイスを好きなだけ入れ、1〜2週間待つだけ。あとは好きな時に瓶を開けて炭酸と割って飲む。水で割ったりオレンジジュースで割ったりして鍋で温めればアルコールのすごく低いホットワインができる。

アルコールでよく胃が荒れるので、寝る前に飲むときはよくやった。

 

 

④いろんな魚でなめろうをつくる

 夜のスーパーでは刺身用の青魚が安くなっていることが多い。寄生虫などが怖いなとも思うけれど、まあ叩きに叩くのでそれには目をつぶっている。

 

あじやいわしが鉄板だけれども、かつおやぶり、まぐろ、サーモンも悪くない。

どんな魚でも、味噌と生姜と白だしを加えて見切り品のネギといっしょに叩きまくればだいたい美味しくできあがる。

 

調味料やネギで若干カサが増すので、ちょっとお得な感じもする。お酒といっしょにちょびちょび食べるのももちろんいいが、個人的にはご飯に乗せて白だしとお湯をかけていただく出汁茶漬け(まごちゃ と呼ばれるらしいです)がおすすめ。夏は冷汁にしてもおいしい。

 

 

⑤納豆の味付けを変える

 一人暮らしの私の冷蔵庫には、基本的に日持ちする食材しかおいていない。

その代表が納豆と豆腐だ。

そして、特によく食べるのが納豆。

 

理由はすでに発酵している食品なので多少消費期限を過ぎても食べる時に気持ちが楽だからというただそれだけなのだが、あまりに毎日同じ味付けだと飽きる。

だから、チューブのニンニクやショウガを足してみたりレモンと塩で混ぜて食べたりしている。納豆の味は私の中ではタレという固定観念があるので、タレ以外で味付けをして食べると口と脳内がプチパニックを起こして面白い。

難点としては死ぬほど白米と合わないキメラができあがってしまう時があることくらいだが、一度自由研究のつもりでありえないものを入れて混ぜてみたりしてほしい。

 

 

とりあえず勢いに乗って5つほど書いたが、今後思い出したら増やしていく予定。

 

 こうしてみるとやっぱり私は生産的なことをやった達成感でストレス発散するタイプなのかなとも思う。

 

やりたいこと、やらないといけないことは目の前にごろごろしているし、守らないといけない約束や稼がないと生活できない金、仲の良い人が遠くに感じたりする。

そういう簡単なことやものがなんとなくやれなくなって、なんだか人間として弱ったような気持ちになったりした。

 

これは弱音だが、アニメを見ても内容が入ってこず、本を開いても字を追えず、紙を目の前にしても絵を描く気力が起きてこない時というのは、自分を肯定しないこととおなじだ。

すこし厳しくてさみしくてやりきれない日、そういう時に一度自炊たちに専念して、生産的な1日になったなあ、エネルギーをつかえてよかったなあという気分を味わうのはくたばりぞこないの私の精神には優しかった。

 

別につらくない時もやりたいです。

 

それでは。

 

 

 

 

スピリタスを飲んでみた話

おはようございます

 

先日某氏からあるウォッカを頂きましたので記事にしてみようと思います。

 

その名もスピリタス

 

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世界一アルコール度数の高い酒として知られており、その度数は常識を超える96度。原産国はポーランドで、原材料は穀物とジャガイモ。現地の言葉ではエタノールという意味だそう。北米では禁止されている州も存在します。

瓶にはしっかり「火気厳禁」とありまして、飲んでる最中の喫煙すら危険とのこと。調べたところポーランドでは消毒液や果実酒を作る際に使用される程度で、そのまま飲むことはめったにないそうです。

Wikipediaを読み進めていきましたがただただ「アホすぎる」という感想だけが脳内に浮かびます。

 

そして今回の本題

 

「スーパーヤリヤリサワーを作ってみたい」

 

です

 

すこし前から某大学のサークルで使われ、代々最高の調合を目指して試行錯誤が繰り返されていたらしく、例の事件ではスピリタスをカプセルに詰めそのまま飲ませたり、居酒屋に持ち込んで店の酒に混ぜたりしたようです。

しかし、私には少し難易度が高いのでまずは

 

スピリタスをカクテルベースにして美味しく飲む」

 

を目標に設定し、リキュールやシロップと混ぜ美味しく飲みやすいスーパーヤリヤリカクテルを開発したいと思います。

 

 

割材

 

☆リキュール☆

青バナナ

ブルーキュラソー(柑橘)

 

☆その他ノンアルコール☆

ライム果汁

モヒートシロップ

炭酸水

 

 

とりあえずお試しということで今回は特に条件を設定せず飲みます

 

スピリタスを開け いざ飲むぞと意気込んだところでいきなり手足に零しまくってしまい、せっかくなので怖いもの見たさに舐めたところ既に蒸発しており「大変なものを飲もうとしている」ということを自覚し始めました。

 

 

1杯目

スピリタス+ブルーキュラソー+ライム+炭酸水

 

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カクテルに炭酸水を足し飲みやすくしました。

味はオレンジとライムが爽やかで、スピリタスの後味の特徴である仄かな甘味がふんわりとして美味しかったです。 

ちなみに炭酸水ナシも飲みましたが味とアルコールが濃いくらいで飲めそうでした。

 

2杯目

スピリタス+モヒートシロップ+ライム+炭酸水

 

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無限に歯磨き粉。アルコール入りの歯磨き粉を水で溶いた味でした。特に作り方などは存在せず、私がモヒート好きなので買ってみたのですが比率がおかしかったみたいです。あと炭酸があまり良くなかったかも。水の方が合っている感じがします。無駄に量を作ってしまったので3杯目もこれでした。 

 

4杯目

スピリタス+青バナナ+ライム+炭酸水

 

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甘い香りと青バナナの特徴的な後味スッキリとした苦味がスピリタスの仄かな甘味と合わさってなかなかよかったと思います。正直な話この時点でもうかなり気持ちよくなってきており、風呂に入るのがしんどかったです。

 

5杯目、6杯目と最初に飲んだものをもう1回作り、順調におつまみも減り楽しかったのですが、6杯目を半分飲んだところでふと台所に立とうとした瞬間ありえないめまいに襲われ「ウワー、酔ってる」と考えたことを覚えています。そのまま寝るかと全てを放置してベットに飛び込んだのですが30分後にはトイレで吐きまくってました。「寿司が勿体ねぇ〜」と思っていました。(つまみは寿司でした。)

吐いてからはぐっすり眠れ、二日酔いもなく朝は普通に迎えることができました。

 

世界一アルコールが強いスピリタス。流石96度ともあると香りが完全に消毒液のそれですし、お遊びですら原液で飲もうという気にもなりません。ただ、キチンと用量を守ればこれ程コストパフォーマンスに優れた酒もないと思います。手軽に酔えます。

最初は「喉が焼ける」「体育会系も泣く」「ロシア人も飲まない」等々を見聞きして震えていたのですが割りまくったおかげで美味しく飲めました。

スーパーヤリヤリ状態(気絶、動けなくなったり)には特にならなかったけれど、お酒になれていない人たちが私が今回飲んだ量よりも果てしない量を飲まされたことを考えると気絶も脱糞もするよなあと言った感じです。

 

 

拙いレビューですがこれで終わります。

ありがとうございました。