ボトル

good night mare

桜の季節

 

 世が自粛ムードになって1ヶ月が経った。

 

 私のバイト先のひとつであるトレーニングジムは2/29から閉鎖。3月中に再開するかと思いきや、いつのまにか文面が「当面休業」に変更になっていた。シフト希望は催促されるものの、結局休業期間は延長に延長を重ね、収入面に関してはかなり厳しい状況だ。

 

 3月はほとんどまるっとお休み。時間がゆっくりと流れている。週に2回のやきとりのアルバイト。週末は彼氏とちょっと会って、友達との約束はおじゃんになって。気管支炎になって、脱毛に通って、歯医者に行って。それ以外の時間はほとんど止まっているみたいだ。

 

 こんなにのんびりしているならばと空を見上げてみても、しとしと雨が降っている。昨日はパフェを作ったが、食べ過ぎて吐いた。

 

  昼間に外に出てみると、結構みんなちゃんとマスクをしている。けれど、夜にちょっと遠くのコンビニまで足をのばすと、すれ違う人々は誰もマスクをしていない。隠さない口元からは緑色の触手がたくさん生えていて、ぬらぬら街灯が反射している。

なーんだ、これを隠すためにみんな必死でマスクを確保してたんだ、感染症ってこわいなあ。というところで目が覚めた。

 

 ビールを好まないので発泡酒をあける。

カシュッと乾いた音が気持ちよかったので、残りの5缶.全部立て続けにカシュ、カシュ、カシュ、カシュ、カシュ、並べてあけた。1缶と半分だけ飲んで、残りは全部ながしに捨てた。