ボトル

good night mare

辛いという字にスプーンを足して幸にしたい

 人生で一度もやったことがないことを一つでも減らしたい。

 

 

 スパイスカレーを作りたい。

 

 嫌いな食べ物はカレー。

なぜ嫌いなのかというと、辛すぎるから。

お腹を壊してしまうから。うんこを食べた後カレーがケツから出てきてしまうから。

 

 思えば、カレーを避け続けた人生だった。

松屋のカレーが美味しいと話題になった時も「出先で体調が悪くなってはいけない」と牛丼を食い、話題のお洒落なスパイスカレー屋さんにみんなで行っても頭痛で完食不可。

お前のことを避け続けてきた。直視できなかった。

 しかしもう一度好きになりたい。あの頃のようにのびのびと、優しい母の手をにぎって歩いたあぜ道とお前の匂いを思い出したい。

 

 もう一度、お前を抱いてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死なないスパイスカレーを作りましょう〜〜!!

 

 ということでいろいろなスパイスを調合して、死なないカレー、いわば「不死カレー」を作ってみたいと思います。

 

 実は私はスパイスカレーを作ること自体は初めてではありません。

過去2〜3回作っていますがどれも下痢からの嘔吐からのアレルギーぶったおれ発熱で連敗中。

(※料理の記事とは思えないほど汚い言葉が続いておりますが、ご容赦ください。)

 

 今回不死カレーを制作するにあたって、参考にさせていただいたサイトがこちら。

https://camp-quests.com/27075/

はれうさぎぽん子さんの記事に正確な分量や手順が全て載っています。

 

 私の不死カレーは、はれうさぎぽん子さんのレシピをベースに"私が死なないよう"一部スパイスを変更したり、分量を変えたりしています。あなたが死ぬか死なないかは不明ですので、お気をつけください。

 それでは死なない程度にやっていきましょう。

 

 

 まずは材料。

私の用意したものはこちら。

 

◉ルーの材料

桃屋 きざみにんにく(大さじ1)

桃屋 きざみしょうが(大さじ1)

・たまねぎ(小さいのを4個)

・カットトマト缶(1缶 400g)

・オリーブオイル(大さじ5)

コリアンダー(20g)

ターメリック(4g)

ガラムマサラ(6g)

・レッドペッパー(2g)

・醤油・塩(適量)

 

 まずは上記の材料でカレールーを作っていきます。最終的にはルーに水と具材を入れて煮立て、調味料で味を整えてカレーに仕上げるというお手軽な方法。ありがたいですね。

 

 材料も揃ったところでスタートです。

この記事では断片的な写真をガンガン上げていくので、詳しい作り方は本家に飛んでください。

 

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まずは多めのオリーブオイルに刻みニンニクをドーン。

サラダ油ではなくオリーブオイルにしたのは少しでも味をフルーティにするためと、カロリーへの意識ですね。

 

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そして生姜もドーン。

 

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桃屋のきざみにんにく、きざみしょうがは和洋中全てに使えるのでメチクチャ便利です。

保存も効くしすでに刻んであるし最高。

ニンニクの方は軽く味がついているのでアヒージョ作る時も便利ですね。

しょうがのほうは"すりおろし"ではなく"きざみ"なのがミソ。豚の生姜焼きみたいなガツンとした料理をするときに最適です。

 

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いい感じに香りが立ってきたら

 

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たまねぎをドーン。

 

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実はこれ、前日にすりおろしたたまねぎを凍らせておいたものです。

たまねぎは一度凍らせると細胞が壊れ、飴色になるのが早いとか。

 

本当は解凍してから炒めるのがいいんでしょうが、私はそのまま弱火のフライパンで放置して解凍してしまいます。

 

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とりあえず全部解けました。

ここから飴色にする作業です。

 

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そしてだんだん煮詰まってくる。

 

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水分がなくなって

 

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色が変わってきます。

 

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いい感じ!

 

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満を辞して登場。

カットトマト缶を

 

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ドバッ。

 

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事前に量っておいたスパイス類を

(現時点ではガラムマサラは4gしか入れていません)

 

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バサッ。

 

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ちなみに使ったスパイスはこの3つと

 

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レッドペッパーは少しです。

 

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様子を見ながら少しだけ水も入れて、練るように混ぜる!

 

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一気にカレーの感じに。

味見をしながらここでガラムマサラを+2gと、醤油と塩で濃いめに味を整えていきます。

 

焦げないように気をつけながら、しっかり煮詰めてルーは完成。

冷凍保存可能とのことなので1食分に分けて冷凍庫に保管しておきます。

 

 

 さて、ここからはルーを使ってカレーに仕上げていく作業。

 

用意したものはこちら。

 

◉仕上げの材料

・缶詰(なんでもいい)

・水(ルーと体積比で1:1くらい)

・砂糖(小さじ2)

 

 

1人分を作ろうと思うとルーの分量を示すのが難しいですが、大体2〜3倍に伸ばすと考えれば大丈夫だと思います。

 

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今回はシーチキン缶。

汁ごと使うのでコクが出るし、味もマイルドになるのでおすすめです。

以前試作した際に妹に振る舞ったコーンとシーチキンが一緒になってる缶詰で作ったものも好評でした。


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全部入れて沸騰するまで待ちます。


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ガーッと混ぜて弱火で水分を飛ばして


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完成。

 

普通のレトルトカレーなどに比べるとさらさらめなので、ご飯と一緒に盛るよりも深いお皿で別盛りにした方が良さそうです。

 

 

 なにはともあれ、このレシピであれば私は死なずに済みます。

 

 やはり腹痛の原因は唐辛子系のスパイスです。刺激物に弱いのは分かっていたのですが、ゼロで作ってしまうとやはりパンチが足りません。

そこで、比較的安価でどこでも手に入るレッドペッパーをほんのちょっとだけ入れることで物足りなさを解消、ギリギリお腹を壊さない吊り橋のようなカレーが完成しました。

 

 元のレシピでは、味付けに醤油をつかっており、非常に理にかなっていて目から鱗でした。(たぶんですが、塩だけで味付けをしてしまうとしょっぱさの奥行きが小さくなってしまう......?コクも出ます。)

 

そして仕上げに砂糖を入れることで全体をまとめ上げ、「トマトと玉ねぎのスパイスジュース」から「スパイスカレー」に変身します。

元のレシピではお好みでとありましたが、私的には必須の調味料ですね。

 

 

 そして当日も翌日もお腹を壊すことはありませんでした。手作りサイコー!

 

 

 

 少しだけ、好きになれたよ。

 

お前のこと。

 

               〜fin〜